最新ニュース

紙芝居 夜空からアクセス

2026年7月31日 読売新聞

広島で被爆した少女の体験を題材にした紙芝居「ケイちゃんの消えない雲」を世界に広める活動を展開する大阪市の市民団体などが、8月1日の足利花火大会でドローン500機を飛ばし、紙芝居を無料でダウンロードできるQRコードを夜空に描き出す。市民団体代表の吉村大作さん(46)は「広島、長崎以外の都市で実施することで、世界中の人が平和について考える機会を広げたい」と話している。

市民団体は「PEACE STORY FOUNDATION」。紙芝居のモデルは、広島で8歳の時に被爆した小倉桂子さん(88)だ。体験を聞き取った地域新聞編集長の吉村さんが原作を、ロシアの侵略でウクライナから逃れた美術家がイラストを担当した。ケイちゃんが住む広島に原爆が投下され、大人になってからは核兵器の恐ろしさを世界に伝える活動に取り組み、平和を願い続ける姿を12枚の紙芝居で描いた。

世界に普及させるため、紙芝居は13言語に翻訳されている。吉村さんは大阪・関西万博の期間中、大阪市内の路上で外国人観光客らに読み聞かせを行ってきた。今月初旬には、ウクライナの兵士が首都キーウにある空き店舗のシャッターに紙芝居の表紙、きのこ雲の前で泣いている少女を描いた。こうした活動もあり、国内外で紙芝居の存在が広がりつつある。

同団体がドローンを使って上空にQRコードを浮かび上がらせるのは、今年から始めた試みだ。今回、足利市を開催地に選んだのは、例年約50万人を動員するイベントの集客力や、同市が核兵器廃絶を訴える平和都市宣言をしていることが理由という。

吉村さんは「SNSで国内外に情報が拡散しやすい仕掛けにした。紙芝居を通して、平和について深く考えてほしい」と呼びかけている。

 

  1. HOME
  2. 最新ニュース
  3. 紙芝居 夜空からアクセス