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3発目の核兵器 もし使用されたら―― 被爆者メッセージ 動画残す

2026年10月24日 朝日新聞
3発目の核兵器 もし使用されたら――
被爆者メッセージ 動画残す
「原爆の子の像」モデル兄・佐々木雅弘さん
開封は“その時”「永遠にされないように」
もしも、広島、長崎に次ぐ3発目の核兵器が使われる日が来てしまったら――。「その時」に開封する被爆者のメッセージ動画が23日、都内で収録された。データを入れたSDカードなどは箱に保存し、博物館や美術館などでの永久保管をめざすという。
メッセージを残したのは、広島の平和記念公園に立つ「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの兄、雅弘さん(85)。内容は非公開だが、「3発目が使用されたら、世界はどう行動すべきか」などについて語ったという。
また、雅弘さんはデータとともに箱に保存する「証言宣誓書」にも署名。「永遠に開封されない状態であってほしい」と語った。
保存する箱には、英語で「この箱を開ける時代が来ませぬように」と記される予定だ。箱の表面にスマートフォンなどをかざすと、8歳の時に広島で被爆した小倉桂子さんの証言を113言語に訳した紙芝居がダウンロードできる仕様になるという。
収録に先立ち、雅弘さんは自身の被爆体験を語った。雅弘さんと禎子さんは広島で被爆。当時4歳と2歳だった。10年後、禎子さんは白血病になり、快復を願って千羽鶴を折り続けながら12歳で亡くなった。雅弘さんは禎子さんの思いと平和への願いを伝えるため、国内外で講演活動などを続けてきた。
今回の企画を立ち上げたフリージャーナリストの吉村大作さん(46)は、「今の世界はいつ核兵器が使われてもおかしくない。その時にもう開けないかもしれない被爆者の言葉を残しておくことは、世界的な遺産になる」。一方で、「『3発目』を仮定する取り組みには被爆者からの反発もあった」という。
吉村さんは「3発目を防ぐ活動をしている被爆者の方に申し訳なさも感じているが、永久に公開しないために今後も活動を続けていきたい」と話した。